ポスト・ヒューマン誕生

 

はい。レイ・カーツワイル氏のポスト・ヒューマン誕生をもりもり読んでおります。

あの、俳優のウィル・スミス氏が枕元に置いておかないと落ち着いて眠れないと噂される本でございます。

とても内容が濃い上に辞書並の厚さがあって読み応えがあります。読んでいて頭が良くなっていってる気がするのは攻殻機動隊マスター・キートン以来であります。

科学者の悲観主義

氏は「たいてい、目の前にある問題の難しさや複雑な細部に気を取られすぎていて、自分の研究がもつ長期的意義を見失ったり、研究分野をより広い視野で捉えることを忘れてしまったりしがちだ。」と言う。

ともにひとびとの間に、指数関数的成長収穫加速の法則が頭に入っていないからだと警告する。

また、「今日のあるひとつの傾向から導かれる変化にだけ注目し、他のことがらはなにひとつとして変わらない、としてしまうことだ。その格好な例が、寿命が伸びすぎると、人口が過剰になり、限りある資源が枯渇して生活が成り立たなくなる。と懸念されていることだ。この場合は、ナノテクノロジーや強いAIを用いて、その分に見合った大きな富を算出できることが忘れられている。」と述べている。

技術の進歩による弊害が出る頃には、他の技術の進歩の応用によってかんたんに解決できるとしている。

指数関数的成長

この本を貫く思想がこちらです。

指数関数的成長とは、初期は緩やかに進化し技術が確立すると急速に進化すること。

様々な人がこの指数関数的成長を見落としていて、進化のペースを遅く評価しすぎてしまっているとのこと。

氏、曰く人類の進歩は10年毎に2倍になっているとのこと。

収穫加速の法則

氏の提唱する発明と進歩に関する法則。

一つの重要な発明は他の発明と結びつき、次の重要な発明の登場までの期間を短縮し、イノベーションの速度を加速することにより、科学技術は直線グラフ的ではなく指数関数的に進歩するという法則のこと。

ムーアの法則

インテル社のゴードン・ムーア名誉会長が1965年に予測した、半導体の集積度は2年で倍増するという法則。

予測から52年が経過した、2017年現在もインテル社はこの法則が健在であると主張している。

原子データストレージ

オクラホマ大学の研究チームは、19個の水素原子を含む1個の分子にある陽子間の磁気相互作用の中に、1024ビットの情報を保存することに成功した。

2017年には、IBMが単一の原子にデータを読み書きすることに成功した

人間の脳のシミュレート

氏は、人間レベルの知能を10^16 cpsのコンピューティングと10^13ビットのメモリがあれば再現可能としています。

強いAI

コンピュータが強いAIと呼ばれるのは、人間の知能に迫るようになるか、人間の仕事をこなせるようになるか、幅広い知識と何らかの自意識を持つようになったときである。

ちなみに、やや疑問を持つ声もあるが、2014年にチューリングテストに合格する人口知能が登場している

 

あと、人間の寿命に関しては他の人のまとめ見て下さい。

いやーすごい本だ。

「生産消費者」の時代

アルビン・トフラーの「生産消費者」の時代

を読みました。

以前に言及したジェレミー・リフキン氏の「限界費用ゼロ社会」と同様に未来の社会についての予測をした本です。

トフラーに関しては日本語のWikiでも概要を知ることができます

この本では、トフラーと評論家の田中直毅氏との対談形式で話が進んでおり、「第三の波」や「富の未来」と比べてだいぶ読みやすく情報もまとまっています。

第三の波

トフラーが提唱する、人類が経験してきた大変革のこと。

第一の波は1万年前の「農業革命」で狩猟や採集に頼っていた人類の生活を根底から覆した。

第二の波は18世紀(西暦1701年から1800年)に起きた「産業革命」で工業化による大量生産の時代が開始した。

第三の波は1990年代後半から現在にまで続いているコンピュータとインターネットがもたらした「情報革命」の事で、知識に基づく経済社会への移行をし始めている。

生活スタイルの違い

第一の波で登場した、農業中心の生活スタイルは、集団の単位は家族。時間に縛られることはありません。

第二の波で登場した、工業中心の生活スタイルは、集団の単位は会社や工場。時間を守り会社や工場のルールに従う必要がある。

第三の波で登場した、情報中心の生活スタイルは、集団の単位は個人やコミュニティ。時間の制限や細かなルールは創造性を妨げるため存在しない。

組織形態とそのスピード

企業は時速100kmでトップを走る。創造力豊かな個人とコミュニティをいくつも内包するGoogleやIBM、Amazon、マイクロソフトといった企業は、新しい技術や市場の変化に敏感に対応し、製品や組織内部を即座に変えて対応することができる。

NGOやNPOの社会団体は時速90kmで小回りがきくネットワークを活かして、俊敏に対応することができる。

家族は時速60kmでリモートワークなどの新しいライフスタイルの登場でその機能は急速に様変わりしている。

労働組合は時速30kmで創造力が最重要視される仕事が多くなる中で役割を失いつつある。

官僚機構は時速25kmで工業中心の社会ではうまく機能していましたが情報社会ではただの害悪

公教育制度は時速10km

国際的統治機関は時速5km

政治の構造は時速3km

法律は時速1km

と続きます。これらはそのスピードの致命的な遅さから誰にも相手をされず既に形骸化している。

特に、時速30kmより遅い組織形態に関しては、その組織形態が本当に必要なのかを含めて、抜本的に見直す時期にきている。

世界から孤立する中東

イスラム教徒全体のレベルでシーア派とスンニ派が対立し、

次のレベルで国家間の対立

局地的に武装勢力、軍閥、テロリストが台頭する中東はアメリカでさえもすぐに解決ができない国際的な難問。

プロシューマー

OpenAimの方に書いたので割愛

 

新サイトの構想がいくつか湧いてきたのでとりあえずティザーでも作るかな。